※現場写真を追加しました
右翼の6・13銀座デモ襲撃に対する抗議声明
右翼の6・13銀座デモ襲撃に対する抗議声明
6月13日、「戦争・治安・改憲NO!総行動」が呼びかけた銀座デモに対して「自主憲法制定」を掲げる右翼天皇主義者による激しいデモ妨害と襲撃が行われ、デモ宣伝カーが破損され、仲間がろっ骨骨折(全治3週間)させられた。
われわれはかかる暴力的手段による政治活動の妨害を決して許しはしない! これは明らかに、白昼公然と、警察と右翼がつるんで行なった反安保・反改憲闘争の圧殺策動に他ならない! かかる襲撃を徹底的に弾劾する!
1 襲撃の経過
6月13日、われわれ「戦争・治安・改憲NO!総行動」実行員会は、菅政権による大軍拡・改憲攻撃を阻止すべく「今こそ日米安保・改憲にNOを!6・13集会&デモ」を闘っていた。ニュー新橋ビル地下ホールで、通常国会における国民投票法改悪で明文改憲への扉が開かれた憲法状況についての講演を受けて、大軍拡・改憲攻撃を大衆的な街頭行動で阻止する意義を確認し、そして新橋から銀座に向かうデモに打ってでたのである。
途中までは、特に問題もなくデモ行進は行われた。しかしデモ隊が数寄屋橋を通過し有楽橋に向かう途中で(丸の内東映前)、突如、多数の右翼がデモを襲撃してきた。なんと警察先導車とデモ宣伝カーの間に右翼街宣車を突っ込み、デモの前進を妨害したうえで、7台もの街宣車でデモ隊を取り囲み、宣伝カーの破壊とデモ隊参加者に対する暴行を行ってきたのである。
一方、この日も不当なデモ規制と弾圧を狙って警備態勢を敷いていた警察は、車道・歩道からデモ隊列を襲撃し執拗にデモ妨害を繰り返す右翼に「申入れをしている」からとして、デモ隊列を一方的に滞留させたばかりか、
デモ隊に対して「右翼を刺激するからシュプレヒコールを一時止めてくれ」と懇願してきた。ふざけるな! 挑発行為を行ってきたのは天皇主義右翼である! 暴行・脅迫・器物破損を行ってきたのは誰なんだ! 右翼の妨害によってデモを自ら規制するいわれなど一切ない!
長時間の攻防のすえ、「戦争・治安・改憲NO!総行動」は警察・右翼一体となった妨害を毅然とした対応ではねのけ、断固として解散地点までのデモを貫徹していったのである。
2 右翼・警察一体となったデモ圧殺を許さない! 反戦・改憲阻止闘争を共に闘おう!
第一に、われわれは当日の警察による「デモ警備」を徹底的に弾劾する。
そもそも、憲法に保障された民衆の示威行動であるデモは、主催者による自発的な指揮に任されるべきである。しかるに、不当なデモ規制と弾圧を目的とした強権的な警察「警備」が常態化されているのが実態である。当日のデモにも多数の制服・私服警官が配備されていたが、警察が右翼の襲撃と一体となってデモを規制してきたことに断固抗議する!
第二に、われわれは天皇主義右翼との攻防を、改憲を射程に入れた戦争・治安弾圧強化との闘いとして位置づけ闘い抜く。
これまで右翼天皇主義者は主に天皇制や差別・排外に焦点を当ててデモや民衆の表現活動などへの敵対・襲撃を行ってきた。しかし今回の事態は反安保・反改憲闘争に対する白昼公然とした暴力的敵対である。警察と右翼天皇主義者一体となった反改憲闘争への敵対に他ならない。すなわち、右翼は明確に改憲反対闘争への敵対勢力としても登場してきたということである。
われわれはこうした敵対に、反改憲・反戦闘争の更なる高揚と発展をもって対抗していく。警察・右翼一体となった妨害に対しては断固とした街頭行動の貫徹ではね返していく。そのことで反改憲闘争の防衛と発展、そして街頭政治活動の自由を防衛していく決意である。
われわれは警察と右翼天皇主義者による6月13日銀座デモに対する妨害・襲撃を絶対に許しはしない。団結を固め、あらゆる手段をもって反改憲闘争を闘い抜くことを、ここに表明する。
2021年6月26日
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